引き続き、明日28日で会期が終了する展覧会情報となります♫
(前回の記事はコチラ)
二つ目は、銀座のポーラ ミュージアム アネックスで開催されています
レオナール・フジタ(藤田嗣治 1886-1968年)の戦後の作品に
スポットを当てた展覧会『フジタ、夢をみる手』です☆
スポットを当てた展覧会『フジタ、夢をみる手』です☆
ポーラ ミュージアム アネックス にて (撮影:aki) |
「エコール・ド・パリ(École de Paris)」の画家として名高いフジタは、
「すばらしき乳白色」と絶賛された裸婦を描いた作品で知られるほか、
婦人像や猫を写実的に描いた作品を多く残しています。
1920年代のパリで脚光を浴び、活躍。
1933年以降は日本を活動の拠点とし、日中戦争がはじまると、
従軍画家として群像表現による大画面の戦争画を制作します。
ですが、戦後は画壇から戦争協力者として批判を浴び、
失意のうちに日本を離れ、再びフランスへ渡ります。
丁度その頃からフジタの作風に変化がみられはじめます。
擬人化された動物の群像、神話上の女性、そして少女や子どもが主題となるのです。
本展覧会は、この時期のフジタの画業に焦点を当てています。(※1)
ポーラ銀座ビルのエレベーター前にて☆ ポスターの作品は《グロテスク》(1955年) (撮影:aki) |
作風の変化の背景は明らかになっていないそうですが、
個人的には「少女」、「子供」、「神話の女性」、「動物」といったものは
日本に裏切られる形で渡仏したフジタの心を癒すモチーフであったのでは?
と思ってしまいました。個人的には「少女」、「子供」、「神話の女性」、「動物」といったものは
日本に裏切られる形で渡仏したフジタの心を癒すモチーフであったのでは?
深読みかもしれませんが......。
純粋無垢でありながらも、
大人以上にシニカルな視点を持つ「子供」や「少女」を描くことで、
フジタは戦後の日本と対峙することになってしまった複雑な心境を
昇華させようとしていたのかもしれません。
と、私の深読みは脇に置いておきまして(笑)
展覧会は本当に見応えがありました!
そして可愛かったです♡
フジタが描いた子供や少女は本当に愛らしくてチャーミング!!
見ていて飽きません☆
何時間も凝視できちゃいます!!
また、絵の他に《姉妹》という作品の額縁にもときめいてしまいました♡
ハートや天使、ムーラン・ルージュの踊り子の脚(!?)を想起させる
モチーフで彩られた額縁なのですが、フジタ自身が手掛けたそうです!
とても素敵なので、ぜひチェックしてみて下さい!
(HPにも載っております♡)
駆け足で大変失礼致しました。
もし明日、有楽町・銀座界隈へお越しの方はぜひお立寄りください♫
宝塚&フジタ両者とも奇遇にもkey wordは“夢”です☆☆
最後までお読み頂きありがとうございました。
感謝をこめて♫
Aki Ishizaka
(※1)フジタの活動や経歴についての説明は、本展覧会のHPおよび「出品作品リスト」の説明を基にしています。