2014年12月27日土曜日

ポーラ銀座ビル5周年記念企画『フジタ、夢をみる手』

皆様、こんばんは☆
引き続き、明日28日で会期が終了する展覧会情報となります♫
(前回の記事はコチラ)

二つ目は、銀座の
ポーラ ミュージアム アネックスで開催されています
レオナール・フジタ(藤田嗣治 1886-1968年)の戦後の作品に
スポットを当てた展覧会
『フジタ、夢をみる手』です☆

(なんと入場無料!HPはコチラ



ポーラ ミュージアム アネックス にて
(撮影:aki)



「エコール・ド・パリ(École de Paris)」の画家として名高いフジタは、
「すばらしき乳白色」と絶賛された裸婦を描いた作品で知られるほか、
婦人像や猫を写実的に描いた作品を多く残しています。

1920年代のパリで脚光を浴び、活躍。
1933年以降は日本を活動の拠点とし、日中戦争がはじまると、
従軍画家として群像表現による大画面の戦争画を制作します。

ですが、戦後は画壇から戦争協力者として批判を浴び、
失意のうちに日本を離れ、再びフランスへ渡ります。

丁度その頃からフジタの作風に変化がみられはじめます。
擬人化された動物の群像、神話上の女性、そして少女や子どもが主題となるのです。

本展覧会は、この時期のフジタの画業に焦点を当てています。(※1)


ポーラ銀座ビルのエレベーター前にて☆
ポスターの作品は《グロテスク》(1955年)
(撮影:aki)


作風の変化の背景は明らかになっていないそうですが、
個人的には
「少女」、「子供」、「神話の女性」、「動物」といったものは
日本に裏切られる形で渡仏したフジタの心を癒すモチーフであったのでは?
と思ってしまいました。
深読みかもしれませんが......。

純粋無垢でありながらも、
大人以上にシニカルな視点を持つ「
子供」や「少女」を描くことで、
フジタは戦後の日本と対峙することになってしまった複雑な心境を
昇華させようとしていたのかもしれません。


と、私の深読みは脇に置いておきまして(笑)
展覧会は本当に見応えがありました!

そして可愛かったです♡

フジタが描いた子供や少女は本当に愛らしくてチャーミング!!
見ていて飽きません☆
何時間も凝視できちゃいます!!

また、絵の他に《姉妹》という作品の額縁にもときめいてしまいました♡

ハートや天使、ムーラン・ルージュの踊り子の脚(!?)を想起させる
モチーフで彩られた額縁なのですが、フジタ自身が手掛けたそうです!
とても素敵なので、ぜひチェックしてみて下さい!
(HPにも載っております♡)

駆け足で大変失礼致しました。

もし明日、有楽町・銀座界隈へお越しの方はぜひお立寄りください♫
宝塚&フジタ両者とも奇遇にもkey wordは“夢”です☆☆


最後までお読み頂きありがとうございました。
感謝をこめて♫

Aki Ishizaka


(※1)フジタの活動や経歴についての説明は、本展覧会のHPおよび「出品作品リスト」の説明を基にしています。

『宝塚歌劇100年展 夢、かがやきつづけて』

様、こんばんは☆

今宵は明日28日で会期が終了してしまいます二つの展覧会をご紹介したいと思います!

ちなみに私は本日観覧しました(汗)

一つ目の展覧会は、有楽町の東京国際フォーラムで開催されています
宝塚歌劇100周年記念『宝塚歌劇100年展   夢、かがやきつづけて』です☆


展示会場前にて
(撮影:aki)


今年、100周年を迎えた宝塚歌劇は
創設者・小林一三氏(1873-1957年)が提唱した「新しい国民劇の創設」という理念のもと、
「清く、正しく、美しく」をモットーに、
時代と共に変化を遂げ、独自の歴史を築き上げてきました。


「日本の誇るべき文化」と言っても過言ではない宝塚の魅力を

思う存分と味わうことのできる展覧会です☆
ちなみに一部、写真撮影可です♫



大階段&現役トップスターの方々のパネル
(撮影:aki)

《ベルサイユのばら》の「オスカルの部屋」の再現
(撮影:aki)


会場にはポスター、写真、衣装、シャンシャンをはじめとする小道具など、
ありとあらゆる貴重な品々が展示されていて、とても見応えがあります☆

これらの展示品を通して、現役およびOGのタカラジェンヌの皆様をはじめ、
舞台に携わっているスタッフの方々の宝塚に対する情熱が伝わってくる点が
本展覧会の最大の魅力と言えるでしょう。




2014年宙組公演《ベルサイユのばら−オスカル編−》の
大道具デザイン画
(撮影:aki)


2014年宙組公演《ベルサイユのばら−オスカル編−》の舞台模型
(撮影:aki)


愛と夢に満ちあふれる宝塚はこうした方々の志によって形成されていると
改めて痛感できる展覧会です!!


宝塚歌劇100年の伝統の一端をぜひ体感して下さい☆☆
(公式HPはコチラ)

ここで感謝と愛をこめて一言.....

Takarazuka Forever!!

これで思い残すことはござらん!ですので(笑)
二つ目の展覧会の紹介に参りたいと思います!
引き続き宜しくお願い致します♫


Aki Ishizaka

2014年12月19日金曜日

【お知らせ】歴史文化講座を開催します☆

皆様こんにちは☆
本日は私事でお知らせがございます。

2015年1月10日(土)
横浜・山手西洋館「外交館の家」にて開催されます
トークイベント形式の歴史文化講座でゲスト講師を務めます☆

よろしければ、ぜひお越し下さいませ。
詳細は以下の通りです。




  【鹿鳴館】国立国会図書館所蔵 (※1)



歴史文化講座
時の旅人
『山手西洋館でひらく、読み解く、歴史×アートの扉 
―クラシック着物ドレス、鹿鳴館時代の音楽にのせて―』


トークテーマ:史料にみる鹿鳴館時代の女性像

講師:佐々木綾香(Classical Princess Japon リサーチャー・クリエーティブデザイナー)
 ゲスト講師:石坂安希(早稲田大学大学院文学研究科博士課程)
Music (Piano & Vocal) :志村紀美江


日時:2015年1月10日  17:45〜19:45 (受付:17:30)

場所:外交官の家<国指定重要文化財>
(〒231-0862 神奈川県横浜市中区山手町16)

参加費:1000円(Tea Party、ミニコンサート参加費含む)

詳細・お申込みは外交官の家HPまで
チラシはこちら



【鹿鳴館】国立国会図書館所蔵 (※2)



“歴史×アート”のプレミアムな一時をお楽しみ下さい。


また、内容は多少異なりますが、
講座と関連して1月23日~28日/2月28日・3月1日に
展示イベント(入場無料)を開催致します。

改めて当ブログでご案内させて頂きます☆
宜しくお願い申し上げます。


最後までお読み頂き、ありがとうございました。
感謝をこめて☆

Aki Ishizaka



【掲載写真について】
鹿鳴館の写真(※1、2)ですが、
転載可能なデータを使用しております。
また、図書館に直接確認もしております。

2014年12月18日木曜日

【お知らせ】Legame ☆銀座三越にて期間限定出店

寒さ厳しい日々が続いていますね。
朝起きるのが辛い今日この頃です。

寒いのは辛いですが、クリスマスシーズンは街がキラキラしていて胸が躍りますよね♫
今回はこの季節にぴったりの素敵なお知らせです☆☆


イタリア・フィレンツェの伝統的な技術による革細工と、
アクセサリーを展開する Legame(レガーメ)が銀座三越にて期間限定出店しています☆

クリスマスギフトに最適なコレクションが数多く揃っています☆☆
詳細は以下の通りです。

☆Legame☆
(銀座三越8Fにて/撮影:aki)


『クリスマスフェア 〜贈る〜ぬくもりのあるギフト』
           場所:銀座三越 8階 シンプリーハート
日時:12/17(水)〜12/25(木)
銀座三越営業時間:午前10時30分~午後8時
※19日(金)~24日(水)は全館午後8時30分まで





Legameの革小物
(銀座三越8Fにて/撮影:aki)



エイの革でできたコインケース、カードケース、ペンケース☆
息をのむほど美しいです!光沢がなんとも言えないのです!!
(銀座三越8Fにて/撮影:aki)


アクセサリー&ジュエリーボックス♡
イタリアの息吹と共に☆
(銀座三越8Fにて/撮影:aki)


Legameの革小物は、一切縫製を用いないフィレンツェ独自の特殊な伝統技法によるもので、独特のフォルムと艶が特徴です。
どれも溜め息が出るほど美しく、こだわりが感じられます。


ちなみに私自身、Legameの名刺ケースを愛用しています。
使えば使うほど革特有の色味が出てきていて、日々愛着が増しております♡

愛用しているLegameカードケース♡
“AKI”の刻印入りです!!
(撮影:aki)


そして名刺交換をする度に、何とも言えない幸福感を感じています。
ときどきドヤ顔をしたくなってしまうくらい(笑)、
持っていて誇らしい気持ちになる唯一無二のブランドです☆


この素敵なブランドの作家はHarucaさんという方で、
大学卒業後にイタリアへ留学し、
フィレンツェにある皮革の伝統工芸の工房
 IL BUSSETTO (イル・ブッセット)”にて修行された経歴の持ち主です。

帰国後にLegameを立ち上げ、デザイン・制作を開始されました。
そして現在も東京とフィレンツェを行き来し、同工房で修行を継続していらっしゃいます。

Harucaさんは大量生産や機械化が増える中で、
あえて貴重な、工房の昔ながらの“手仕事”ともいえる方法を貫きたいという、
こだわりとプライドを持つ生粋の職人なのです。


10月に開催された屋上マルシェ@日本橋三越
イタリアの工房の雰囲気が伝わってくるディスプレイ☆
(撮影:aki)



そして実は、Harucaさんとは誕生日が2日違いの同い年で、
プライベートではお互い“ちゃん”付けで呼び合う仲です☆

プライベートでもセンス抜群の彼女は、
柔らかい物腰でありながら、確固たるポリシーを感じさせる美しく素敵な女性☆

楽しみながら着々とキャリアを築いている彼女の姿をみると、
「私も頑張ろう!」と鼓舞されます♫

以前の記事で「芸は人なり」と書きましたが(詳しくはコチラ)、
それは職人の彼女にも正に当てはまることで、
美しいコレクションは彼女自身の生き様が反映されているようにも感じられます。

銀座にお越しの際は、ぜひお立寄りくださいね☆

また、Legameのブログ&ネット販売も展開されています。
ぜひチェックしてみて下さい♫


☆ichii:ショップページ

お知らせでした♡♡

最後までお読み頂き、ありがとうございます
感謝をこめて☆


Aki Ishizaka

2014年12月16日火曜日

【写真館】上野の風景☆

今回はコラムでなく、写真館となります☆

前回の記事「Hermès Paris × 東京国立博物館 表慶館」と併せて
美しい上野の風景をお楽しみ下さい。


上野公園の紅葉。
(撮影:aki)



東京国立博物館にて。
池に映った空、木々がなんとも言えず綺麗でした!
(撮影:aki)



表慶館☆
(撮影:aki)



表慶館を守る獅子様
後ろ姿をパチリ☆
(撮影:aki)



夜の表慶館☆☆
※ホーンテッドマンションではないです。
(撮影:aki)



上野公園の夜景☆
(撮影:aki)



東京文化会館☆
実はエルメスの展覧会の後、
『日本舞踊×オーケストラ vol.2』を観劇しました。(12/13ソワレ)
(撮影:aki)



最後までご観覧頂き、ありがとうございました☆
またのお越しをお待ちしております。



Aki Ishizaka

2014年12月15日月曜日

Hermès Paris × 東京国立博物館 表慶館

皆様、こんにちは。

今回は夢のように美しく、贅沢な展示会をご紹介します☆

上野の東京国立博物館 表慶館(※1)で開催されている
特別エキシビション エルメス「レザー・フォーエバー」(Hermès Leather Forever)です☆

表慶館前にて
(撮影:aki)


“重要文化財指定・明治期の西洋建築 × フランス老舗ブランド”
という最高のコラボレーション!!


(撮影:aki)


宮廷建築家の片山東熊(※2)による重厚で美しい空間に、
エルメスの製品は見事に調和していました☆

これぞ文化力!!


緑青色のドーム屋根が美しい!!
(撮影:aki)



うっとりする空間です
(撮影:aki)


皮革(レザー)を素材とした馬具工房制作から始まった
1837年創業・フランスの老舗 エルメス。


Room1「ノウハウ」
こちらお触り可でした☆
(撮影:aki)

Room1「ノウハウ」
お触り可でした☆
(撮影:aki)


どの展示品からも、職人の方のこだわりが伝わってきました。
本当にうっとりするほど美しいのです☆☆


Room3「時を重ねた風格」
(撮影:aki)


Room6「“時”を蔵する」
.....に展示されていたものだと思います。間違えていたら申し訳ございません。
(撮影:aki)


製品が美しいのは然ることながら、
「大人の遊園地♫」と勝手に命名してしまいたくなるほど、
展示空間一つ一つが面白く、魅力的で、ワクワクしながら鑑賞しました☆


会場構成をなさったアレクサンドラ・プラット氏の
遊び心に溢れたセンスの良さには脱帽です。


Room3「時を重ねた風格」
白のオーストリッチ製のサイ
ズーズーちゃん
(撮影:aki)


全12ルーム・11テーマから構成されている会場ですが、
ブースのテーマ名をみると、
「時をかさねた風格」、「夢をかたちに」、「ノドマの精神」など
詩的で心躍るものとなっています♫



Room9「ケリーとバーキンのバリエーション」
(撮影:aki)

Room8「馬−最初のお客様」
(撮影:aki)

Room12「スターバック」
盆材にインスピレーションを得たという
ミクロサイズのバッグの展示ブース☆
(撮影:aki)



ただですね、観覧する上で、
「肉眼でじっくり展示をみたい!でも写真も撮りたい!」と、
なんともニクい悩みが生じていました。

空間を楽しみ、製品を食い入るように鑑賞し、撮影し......
楽しくも忙しかったです。格闘していました(笑)



大理石でできた床のモザイク。
歩く度に幸福感を感じてしまいます☆
(撮影:aki)


階段が幻想的にみえました
(撮影:aki)



この展覧会は12月23日まで開催しています☆
そして驚く事に、見応え十二分の展示会ですのに
なーんと入場無料です!!
(入場引換券をダウンロードはコチラです☆)


皆様、ぜひぜひ足をお運び下さい。
オススメです!!!
私、リピートしそうな勢いです(笑)


最後までお読み頂きありがとうございました。
感謝をこめて。



Aki Ishizaka



【注】
(※1) 東京国立博物館 表慶館
宮廷建築家・片山東熊による明治期の西洋建築。
1900年(明治33)、皇太子(後の大正天皇)の御成婚を記念して、
市民からの寄付金によって奉献された日本初の本格的な美術館。
1909年(明治42)に開館。
1978年(昭和53)に重要文化財に指定。

(※2)片山東熊(1854-1917)
宮廷建築家。お雇い外国人の建築家ジョサイア・コンドルの最初の弟子。
代表作に京都国立博物館(重要文化財)、東宮御所(国宝 現:迎賓館)がある。